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先日の「初業務」の話の続きです。
東京運輸支局に「実績報告書」を提出した後に、その提出済の報告書と請求書をもって、霊柩車の社長の所にいき、話しをしていました。
「社長、提出しました」「運輸局はなんか言ってたか?」「特に――」と言い出して、思い出しました。
「社長、事業報告書もまだですよね。やはり報告義務は果たさないと――」
「うーん。いくらだ?」
結局l、一件三万円の所を2年分で2万5千円に負けて、合計三年分の事業報告書を受注しまました。
会社の決算書を借りて、手引書を見ながら、わからないところは、Sさんに教えてもらい、何とか仕上げることができました。
これで、運送事業で毎年行わなければならない、事業報告書と実績報告書の両方を経験することができました。
この話には、おちがあります。
事業報告書三年分を運輸支局に提出して、早速、報告と請求のために社長の所に行くと、社長は「今、金ない! 」の一点張りです。
「急に出費がかさんで、大変なことになっている。申し訳ないが、お宅には払えない」
「払えないって、うちは仕事を終えて入金したら、5日で払ってもらうことなっています」
「払えないものは払えない、うるさいな」
「そんなら今月は待ちますから、来月お願いします。」
「悪い相手と付き合っちゃたな」と社長――。
それから約1カ月。
「おそらくあの社長、払うつもりないだろうな。どうやって請求するか――。」
あれこれ考えて、11月の頭に、社長に電話すると、
「昨日払った。見てないのか」。
通帳を確認すると、しっかりと振り込んでありました。
なんとも、困った社長ですが、何はともあれ、これが私の行政書士としての初めての仕事であり、
この社長から、約12万円の仕事を受注することが出来ました。